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嗚呼

 どんなことも心の奥底に押し込めておけば、それで済むのだと考えていた。
 それでも時は過ぎ、問題を解決してくれる。
 いやだと思っていたこともいやでなくなり、それがために懐が深くならざるを得ないのが分かった。

 ただ、満たされていないことだけは確実だった。だから、人との付き合いは、適当に深くしたいとも思った。

 しかし、その相反する問題の中で、結局、ある一線を越えたくない気持ちが勝った。
 越えてさえ楽しくなくなる部分を知っていたから。所詮透けて見える自分の身勝手さと、相手の心と。

 係わりに責任を負わなくていいうちは、それで済んでいた。
 気持ちのいいところだけ共有しようという暗黙の合意のなかで。

 最近Bill Evansなぞを今更ながらもミーハーに車中で聞いている。
 こういう音楽が生まれる背景ってなんだろう。彼のように、成功した男がこんな曲を生み出すなんて。
 往復40分のドライブでは足りないみたいだ。うちにいても気が滅入ってくる。

 やはり責任を負うところからこそ、逃れられない立場からこそ、真の愛が生まれるのかも知れないと、日々感じる。

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