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一人の大人としての尊重

 大学も3年生になれば、学生と言えども立派な成人である。しかし、わたしはちょっと買いかぶっていたのかもしれない。一応、超はつかないにしても狭い日本では一流の大学である。彼らもそのくらいの自覚は持っているんじゃないかと思ってここに赴任した。恩師も、そのようなことを言っていた。

 しかし、完全に騙された:-)。汚い作戦だ;-)。


 共同研究をさせていただいていた首都圏の国立大の教授の先生にはこう言われた。

 「若い人は研究に専念したらいい。大学教員になるのは成果が出てからでいい。」

 国研時代にお世話になった先生は、旧帝大の助教授時代の経験を踏まえて、こう言われた。

 「若い教員が学生に与える影響と、ベテラン教員のそれは違っている。」

 国立大の先生の言葉を字義通りにとると、若輩者には教員は務まらんということかもしれないが、そういう意味ではなかったかもしれないと思い返す。研究で一流になりたい思い上がった研究者も、成果が出ていれば、それを実現できた環境を与えてくれたことに感謝して、ようやくこんな不毛な、いや正確に言えば短期的に結果が得られない仕事だって引き受けられるという意味じゃないだろうか。

 あとは地道に進むほかないのかな。でも、他所から声も掛けられている。一度きりしかない人生。計算すべきことのようにも思わないではないが…。

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